その日、舞う葉はどれもみな、自らの意思で枝を離れ、
必要とされる場所へ旅しようとしているように、
玲紅の目には映った。
今朝の一冊、
吉永奈央さんの短篇集「オリーブ」に
収められている「指」から。
お草さんシリーズ以来の吉永さん。
http://space.hatena.ne.jp/yoshinokaori/entry/14290597897878814325
大人の嘘をモチーフにしているだけあって
心がざらりとするストーリーではあるけれど、好き。
今日みたいなお天気の日にはぴったり。
心の動きが丁寧に描写されているので
その先の未来に光が見えるからか
じんわり心に沁みましたよ、
残り2つの物語も楽しみです・・・*
なんだか、今日は、
ほわほわと青の世界を漂いたい吉野より。